蛇足の蛇足集
キツネの贈り物(成人向)
キツネは最近悩んでいた。
最近サスケくんが来てくれないことが多い……。
思い当たるところは特にない。
別のパトロンでも見つけたのだろうか?
いや、僕よりもいい条件はなかなかいないはず。
もしかしてセックスへの関心が薄れてしまったとか。
サスケくんの興味を引くには……ふむ。
10歳くらいの女の子がサスケに駆け寄る。
「今日遊ばない?」
サスケはその子の頭に手をのせて「またこん……」と言いかけた。しかし女の子の手のひらの上にピンク色で可愛いかと思いきや勃起した男性器そのものの模型のようなものが乗っていてそれをサスケに見せつけるように女の子は手をかかげている。思わず固まった。
「今日はこれ使って、遊ばない?」
エグい形をしたピンク色を見つめてサスケは唾を飲み込んだ。
「やあ、久しいね。さあ入って。」
キツネの屋敷、いつものように階段を上がってベッドルームに連れ立って入っていく。
「今日はおもちゃを使って楽しもうか。」
ずらりとテーブルに並ぶ大小様々な形の棒状の物にサスケは思わず後ずさる。
「え、こ、れ……ぜん、ぶ?」
「色んな種類があるから君に一番ピッタリなものをプレゼントしよう」
にっこり笑うキツネは近くにある男性器の形をした棒を手に持ってスイッチを入れた。
棒はブインブインと音を出しながらグネグネ動き始める。
「きっと気に入るよ。」
「え、えっ、えっ」
動揺するサスケの背にそっと手を添えてキツネはベッドにサスケを誘導した。
玄関の鍵が開く。
カカシはサスケを出迎えようと玄関に向かった。
しかしそこにいたのは真っ赤な顔で息絶え絶えな、しかも少し震えているサスケの姿。
「ど、どうしたの、どこか体調でも悪いの?」
「なん……でも、ない……ットイレ……」
壁伝いにトイレに向かったサスケ、扉を閉めるとズボンと下着を脱いでその中に収まっていた極太の細かく振動している凸凹した棒をゆっくりと抜く。
「っ〜〜〜♡♡♡!!!」
はぁ、はぁ、と息をしながら抜き取ったそれを見て、少し考えてからトイレットペーパーでローションを拭き取る。
……これどうしよう。
正直にカカシに言うべきだろうか。何せこんなでかいもの服に隠したりとかできない。
腹を括るしかない。
心配そうにトイレの扉を見つめるカカシ。
水の流れる音がしてガチャリと扉が開き出てきたサスケに声をかけた。
「だいじょう…………えっ」
手に持っている物に驚きを隠せないでいるとサスケは恥ずかしそうにそっぽをむく。
「……んだよ、あいつのとこに行ったんだから大体わかるだろ……。」
「いや、あの、それにしても、え、まさかこれ入れて帰って……?」
「いちいち聞くな察しろ!」
持ち帰ったそれをどうしたかはサスケだけの秘密。