あの頃のぼくら
デザート
「っおい! やめろ、はなせ!」
腕の中にすっぽりとおさまったサスケが抗議する。当然だろう、お姫様抱っこしているんだから。
「だって、離したくないし、くっついていたいし」
ハハハ、と笑いながら寝室に入ると、間接照明のスイッチを入れた。うん、我ながらムード満点。
ジタバタ暴れるサスケを、ダブルベッドにゆっくりと下ろすと、カカシもベッドサイドに腰かけた。しかしいつものように、カカシからはサスケに触れない。痺れを切らしたサスケが、カカシの寝間着の襟を掴み、引き寄せる。
「っカカシ、こっち向け」
サスケからの、キス。
チュッと軽く唇を合わせ、いったん離し、カカシと目を合わせると、目を閉じて今度は舌を絡める深いキス。
こんなに男心を煽るようなキスをどこで覚えたのか、それとも無意識なのか。カカシもサスケに合わせて舌を絡める。
(やべ……気持ちいい)
ずっとしていたくなるようなキスだったが、それは叶わなかった。
サスケが物惜しげに唇を離すと、口元を服の袖でぐいっと拭う。
「……下、脱げよ。それとも、脱がそうか?」
サスケは、寝衣の上からカカシのものをなぞった。
整った顔のサスケが言うと、妙にしっくりときてしまって、カカシも顔が紅潮する。
「じゃあ、脱ぐよ……」
カカシは立ち上がってズボンに手をかけ、膝下まで下ろすと、次にパンツに手をかける。すでに先走りの液で、股間が湿っていた。
「そのまま」
サスケは、パンツの上からカカシのものを食むように口づける。つつつ、と下からカリまで指でなぞると、カカシのパンツをゆっくりと下ろした。
(なんか、いつもより……硬い)
カカシをベッドサイドに座らせ、足首にあるズボンとパンツを片手で脱がしながら、あらわになったカカシのものに舌を這わせる。時折ピク、と反応するそれに、サスケは満足気だった。
先走り液をクルクルと親指で亀頭全体に広げる。それをペロ、と舐めた後、「しょっぱいな」と言いながら、その口内におさめ、ゆっくりと舐め回す。
「っ……サスケ、いつそんなの覚えたの……」
カカシは堪らなかった。こんなにサスケが欲情を煽る舐め方をしてくるのに、セックスができないなんて。
「俺に教えたのは、あんただよ。カカシセンセイ。」
上目遣いで言われると、背筋にゾクゾクしたものが走った。
亀頭を解放し、カリ首を丁寧に舐めてから、そのままスジにつつつ、と唾液の痕をつける。
「サスケ、それやばい、っ……」
サオ全体が唾液で濡れると、今度は口ですっぽりと覆い隠し、唇をすぼめて上下運動を始める。ぬるぬると舌がうごめき、口に収まりきらない部分は手で、口の動きに合わせてしごいていく。
「っは……、…っぁ、」
サスケがエロすぎる。それだけでもイキそうなのに、的確にカカシの気持ちいいところをせめてくる。
「サ、スケ、すぐ、いっても、笑わない?」
それを解放し、濡れた唇を舐めてから、サスケはフッと笑った。
「気持ちいいのか、カカシ」
「……あんまり挑発すると、今日はしないって約束守れないよ。」
チラと見ると、サスケの股間もまた、隆起していた。
「俺もサスケのを触りたいよ。すぐにでも入れたいくらいだし。理性で何とか我慢してるけど。でもサスケ、エロ、すぎ……んっ」
カカシの口をサスケがふさぐ。上顎をつつつと舐めて、舌を絡める。
ああ、こんなの、もう無理だ。
受け身に徹していたカカシは、唇を離してサスケを抱き上げると、ベッドの上に横たえた。
「カカシっ今日は……んぅっ」
今度はカカシがサスケの唇をふさぐ。同時に下半身に手を伸ばし、硬くなっているサスケのものをズボンの上からさする。
「ホントは、して欲しいんじゃないの。したいんじゃないの?」
サスケは顔を背けて押し黙る。
服の裾から手を差し込み、乳首の周辺を優しく撫でるとピクンと身体が跳ねた。カカシは唇をペロリと舐める。
ズボンの中に手を入れ、隆起したサスケのものをゆっくりと上下に扱いた。
「っあ、」
真っ赤な顔のサスケにキスをしながら、ズボンを脱がした。
「ほら、こんなに勃ってる。どうして欲しいか言ってごらん。」
「んっ、そんな、こと……」
「俺はサスケの中に入れたい、サスケと一緒に気持ちよくなりたい。」
サスケは目をギュッと閉じて快感に耐えている。
「よく、そんなセリフ、んっ」
後ろの穴に指を差し込むと、キュウキュウと締め上げた。
「サスケがいっぱいしゃぶってくれたから、このまま入れるよ。」
「や、やめっ……は、あっ、あぅっ……!」
ずぷずぷとカカシのものをその中に埋めていく。サスケの中がカカシで満たされていく。
最初のキスをしたときから、欲しかったものが、入ってくる。
サスケのいいところにあたるよう、角度を変え、カカシが律動する。
「んぁっ、あ、あっ!は、あっ……!」
顔を背けながらも、淫らに喘ぐサスケにカカシは満足気だ。
「サスケ、好きだよ。」
「んっ、お、れも」
いつもは押し黙るのに、今日のサスケは素直だった。
「うれし……」
カカシは腰を引き寄せ、奥にあたるようにガンガン打ちつける。
「ぁあっ、カカッ、んっ!はぁっ、あっ、も、いく、いくっ……!」
カカシは腰の動きを早める。
部屋にはパンッパンッと音が響いていた。
サスケは蕩けた声を上げながら、その声がだんだん高くなっていく。
「カカシっ、だめ、あっ、はぁっ、あっ……!!」
ビクンと身体が跳ね、ビュッビュッとサスケのものが迸った。
荒い息でぐったりとするサスケを抱き寄せ、おでこにキスをする。サスケが薄目を開けると、すぐそこにカカシの顔があり、思わず顔を背けて手で顔を隠す。
「サスケ、俺まだいってないよ」
腰をゆっくりと動かすと、サスケはまた「んっ」と鳴いた。少しずつ動きを早める。
「っあ、あ、カカシっ、やめ、や……んっ!」
サスケの感じるところを突くと、サスケのものがまた元気を取り戻していく。
(かわい……)
「サスケ、顔見せて」
ハァハァと喘ぎながらサスケがうっすらと目を開け、カカシを見る。すかさず、カカシはサスケの唇を奪った。
「っん、は、んぅ」
舌を絡め、口内を蹂躙していく。その間も、パンパンと音を立ててサスケを貫く。唇を解放すると、サスケは潤んだ瞳で、カカシと目を合わせ、また目を瞑った。
「はっ……あ、出そ……、サスケ、っ」
「んっ、あ、あっ!カカ、シ、んぅっ!あ、あっ!」
腰の動きが早くなっていく。気持ちいい。ずっとしていたい。でも我慢できない。出したい。サスケの中に。
「出るっサスケ、サスケっ!」
「あっ、……ぁっ……!」
ドクドクとカカシのものがほとばしる。
「っん……!」
一層奥に突きつけると、カカシもサスケの上に倒れこんだ。
二人は折り重なったまま、しばらく動けず、ただ荒い息を吐いた。