秘密の関係

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2024年3月24日成人向,長編,現代パロ,連載中,カカサス小説エロ,やおい,変態,玩具,自慰

部活の後で

 部活の終わりを告げるチャイムが鳴って、サスケは帰り支度を始めた。先生もプリント類をまとめてファイルに入れている。いつものように先に理科室から出ると、後ろから声がかけられた。
「うちは、俺今日、鍵当番だからちょっと付き合ってよ。」
 特に断る理由のなかったサスケは、先生を振り返り「わかりました」と告げた。

「おーい、もう帰る時間だよ。さっさと出てった出てった。」
 音楽室でだべっていた女子生徒たちに先生が声をかける。先生は音楽室の中に入っていくと、奥の準備室に入っていってサスケを呼んだ。
「うちはー、ちょっとこっち来てくれる?」
 カバンを背負って音楽室から出て行く女子たちを横目に音楽準備室の扉を開けて中に入るとすぐに抱きしめられる。
「せんっ……!」
 顔を上げると、そこにはマスクを外したカカシの顔があって、そのまま唇を奪われた。 まだ女子たちは全員出て行っていないのにカカシはチュッ、チュッ、と音を立てながら何度もキスをする。そのキスに、サスケも戸惑いながら応えた。
 ガララ、タン、と扉が閉まる音がして、全員出て行ったことがわかるとカカシはサスケの唇を開放する。
「何考えて……!」
「大丈夫、防音バッチリだから。」
「でも人がまだいるのに」
「その方が興奮するでしょ?」
 サスケはそう言われると何も言い返せなくて赤面したままうつむいた。先日理科準備室で人がいることに興奮して中イキしたばかりだったからだ。
「……でもふたりでこんなとこ入って怪しまれるかも。」
「だいじょーぶ、俺言い訳の達人だから。」
 サスケの手を引いてカカシが準備室の扉を開ける。音楽室の中にはもう誰もいなかった。それを確認して、準備室と音楽室それぞれに鍵をかける。
 次の部屋に向けて歩き出すカカシについていくと、そこは美術室だった。中には誰もいない。黒板には美術部員が描いたのであろうちょっとした黒板アートがある。三階にある美術室の窓からグラウンドを見るとサッカー部がふざけ合っているのが見える。それを見ていると後ろから抱きしめられて股間をまさぐられる。
「ッカカシ……!」
「鍵、かけてないから静かに。」
 股間をまさぐる手はベルトを外してチャックを開けてサスケのそれを扱き始める。思わず窓の桟に手をついて下を向くとカカシに尻を向ける格好になってしまう。ゆるゆると扱かれて少しずつ芯を持っていくそれ。カカシの大きな手に扱かれて息が荒くなっていく。そこに誰かの足音が聞こえ始めた。美術室に向かってくる。ガラララ、と扉が開くと、美術部の顧問の先生だったらしい。
「あれ、はたけ先生まだ美術室にいたんですか?」
「あー、サッカー部相変わらずだなってうちはと見てたの。」
 入り口を振り向きながらサスケのそれを扱く手は止めない。緊張と興奮でサスケは息を殺すのに精いっぱいだった。もしこっちに来たらどう説明するんだ……!
「僕はちょっと忘れ物を……あった、これだ。では、また職員室で。」
 幸いにも、美術部の先生は教壇の紙袋を手に取るとすぐに扉を閉めて出て行った。その瞬間、サスケのそれから勢いよく精液が飛び出す。
「っはぁ、はぁ、……っ!」
 汚れた壁を見て、カカシの顔を見上げた。
「バレたらどうするつもりだったんだ!」
「大丈夫だって、あの先生鈍感だから。」
 カカシはポケットからティッシュを取り出すと精液を拭き取って美術室のゴミ箱に入れる。
「そんなとこに入れたら……」
「誰のだろうって騒ぎになるかな?じゃ、次行こう。」
 カカシはあくまで飄々としている。サスケがチャックを上げてベルトをつけると、ふたりで美術室から出て鍵を閉めた。明日あのゴミがオナニーの痕だと誰かが知ったら一体どうなるんだろう。

 四階への階段を登っていくとすぐそこにあるのは文化部が使っている資料室だ。文化部と言ってもその活動は週刊誌の漫画のキャラクターを描いて見せ合っているだけらしい。資料室にももう誰も残っていなかった。嫌な予感がしてカカシの方を伺うと目が合ってふっと笑う。何か悪いことを考えている時の顔だ。また窓際まで押しやられて今度はベルトを外すと下着ごと膝上まで下げられた。ぬるりとした液体をまとった指が後ろの穴にゆっくりと入ってくる。四階だ、しかも資料室。誰かが来ることなんてめったにないだろう。とはいえ、お尻を丸出しにして指を入れられている今の状況を見られたら間違いなくカカシは処分されるだろうしサスケも変な目で見られることになるだろう。
「カカシ、やめっ……っん!」
「せっかくこんなに慣れてきたのに?」
「あっ、ん、は……あっ」
 ぐちゅぐちゅと中を刺激しながらカカシは中指を奥まで入れてはギリギリまで出してを繰り返している。人差し指が増えて中をぐりっと押されると思わずピクンと身体が跳ねた。
「っもうやめ、っん!っあ、あっ!」
 サスケの懇願をよそにカカシはぐちゅぐちゅと動かす手を止めるどころか早くしていく。どこまでする気なのかはわからないが、いくら誰も来ないとはいえ普通の教室でこんなことして良いわけがない。それなのに二本の指がスムーズに出入りするようになってまた一本指が増える。
「カカ、っだめ、あっ!んぁっ、や、あっ!」
「ここならいっぱい声出してもバレないよ。」
「そんっ、ぁうっ!あっ、んぅっ!」」
 右手をカカシの手で誘導されるとそこにはズボンの上からでもわかるくらい硬く芯を持ったカカシのそれがある。
 まさか、ここでこのまま挿れるのか?
 心臓が破裂してしまいそうな程脈打って、どうにかなってしまいそうだった。
 サスケはその形を確かめるようにカカシの股間に手を這わせながら三本の指が出入りするそこの感度がどんどん上がっていく。
「あっ!だめ、っん!あ、あっ、ぁあっ!」
 もう駄目だ、いきそう、というところで指は引き抜かれた。ということはカカシのを?後ろを振り向くが、カカシはサスケの服を整え始めた。
「え……?」
「したかった?……ここでは最後までしないよ。」
 ズボンのベルトを締めると、サスケの手を引いて資料室から出て鍵を閉める。
「次、行こうか。」
 前も後ろも落ち着かない。興奮の絶頂にいたのに急に突き落とされて戸惑いながらカカシの後を歩くと、次に着いたのは二階の図書室だった。
 扉を開けるとカカシは間延びした声で
「誰かいるー?」
 と部屋の中に声をかける。扉に近い方から本棚の間の通路をひとつひとつ確認して、すべて見終わってから司書室の扉を開けて中を確かめた。誰もいない。カカシに手を引かれて、出入り口から見えない本棚の間に誘導されたサスケは、今度は何をするんだろうとカカシの顔を見上げると、カカシはニコッと笑った。
「本棚に手をついて、そう、そこ。」
 お尻を突き出す体勢になって再び降ろされるズボン、そして背後で聞こえる衣擦れの音。ペリ、と袋を破る音が2回。腰に手を添えられたかと思うと、それは一気にサスケの奥まで入ってきた。
「っああああ!!」
 待ち望んでいたその刺激に、サスケはまた精を放つ。
「……は……、きもちい……」
 そんな事はおかまいなしにカカシは激しい律動を始める。ここは二年生の教室もすぐ近くにある。でも見たところ誰もいなかった。ということは、声を出しても……。
「カカッ!あっ!あああっ!あっ、あっ!うぁっ!」
 奥までガンと突かれる度に頭がクラクラしてどうにかなりそうになる。そこをなぞりながら繰り返される律動に背筋を駆け上がる感覚。中が疼いて仕方がない。その疼きをカカシがあがない難い快感に変えていく。
「あっん!あっ、もっ、あっ!あ、あっ、ああっ!」
 サスケの求める通りに激しく腰を打ち付けると、サスケは声を高くして応える。ああ、愛しい。許される限りこのまま繋がり続けたい。そう思いながら埃っぽい静かな図書室の中で情事を続けていると、どうやらサスケが限界に達しそうだ。中がキュンキュン締まり始めた。
「あっあ、あああっ!だめ、あっ、い、ああああっ!!」
 カカシはより奥に届くように腰を打ち付けると、サスケは悲鳴のような声を上げてビクン、ビクン、と痙攣した。前を触ると射精はしていない。触ったついでに少し扱くと前もあっけなく達した。ピク、ピク、と震えながらキュウキュウにカカシを締め付けて、しばしその感覚を味わう。
「好きだよ、サスケ。」
「お、れも……」
 中イキと射精で痙攣していた身体が弛緩したところでまた腰を動かし始める。イったばかりでくったりしているサスケもまた喘ぎ始めた。
「あっ、カカ、カカシっ、んぁっ、好き、あっ、ぅあっ!」
 そこに、コツン、コツンと足音が近づいてくる。今度は誰だ?息を殺して待っていると図書室の扉が開かれて、女性の声が聞こえてきた。
「カカシ先生?どこで油売ってるんですか?あと10分で会議ですよー!」
 カカシは腰の動きを止めないまま答えた。
「あー、もう戻りますんで。」
 サスケは口を両手で塞ぎながら声を殺している。
「んっ、ふっ、ん、っん!」
「何やってるんですか!まったく……。」
 扉が閉まる音がして足音が遠ざかっていく。
「というわけだから、俺も出すね。」
「っあ!え、あっ、あっ!うあ、あっ……!」
 腰の動きを早めて思いっきり奥に突きつけると、サスケの中にビューっ、ビューっと白濁液を吐き出す。少しだけゆっくり動かして余韻を楽しんでから、ぬるっと引き抜き、ゴムを外して結んだ。サスケは膝がガクッと折れてはぁっ、はぁっ、と荒い息をしている。
カカシはサスケの目線に合わせて腰をかがめた。
「わかったでしょ?」
「……何が」
「理科室以外でもできる場所。まだまだあるんだけど……今日はここまで。」
「今日は、って」
「あ、そうそう、明日養護の先生休みだからお昼俺が保健室にいるよ。」
「……昼に来いってことか?」
「ベッドで出来る絶好の機会じゃない。」
「あんたやることしか考えてねえのかよ」
「うん、だってサスケが好きだもん」
 臆面もなくそう言われると言い返す言葉に詰まる。そりゃあ俺だって好きだけど……!
「もっとサスケとしたい。色んなところでしたい。いつ見つかるかってドキドキしながらしたい。……嫌?」
 求められること自体は嫌じゃない。誰かに見つかったら、というスリルも嫌いじゃない。でもそれはときどきなら、という話でサスケは声を殺しながらするよりも思いっきり喘ぎながらする方が好きだった。その方が断然気持ちいいし愛し合っている感じがする。そりゃあ、できたらちゃんとベッドでお互いの顔を見ながらしたいけど、保健室のベッドじゃ思いっきり喘げない。
「ま、なんだ。とりあえず明日のお昼は保健室、ね?」
 しぶしぶ頷くと、カカシは床に飛び散っている精液をポケットティッシュで拭き取って図書室のゴミ箱にゴムと一緒に入れた。
「おい、ゴムはさすがに……!」
「えー、持ってくのやだよ俺。」
「……俺も嫌だけど……」
 息が整ってサスケは本棚を支えに立ち上がりズボンと下着を上げる。
「どんな噂が立つかなぁ。どう思う?サスケ。」
「図書室で……なんてエロビデオの見過ぎだろ……。」
「見たことあるんだ?」
 墓穴を掘ってしまった。サスケのスマホの閲覧履歴には学校でセックスする動画がたくさんあった。図書室はその中でも定番のスポットなのだ。他にも体育準備室や保健室、トイレetc……色んな動画を見てはカカシとしている想像をしながら家でオナニーをしている、なんて言えない。言えないのに顔を伏せたサスケの様子を見てカカシは何かを察したようだった。
「へぇー、そうかー、見てるんだ。他は何見てるの?」
「別にどうだっていいだろ!……昼休みじゃなくて、現国の授業サボって保健室行く。」
「サボっちゃうんだ?悪い子だねぇ、うちは君は。」
「悪さで言ったら生徒に手出したあんたには敵わねえよ、はたけ先生。」
「それもそうだなぁ。」
 ベルトを閉めてカバンを持つと、先に図書室から出る。カカシは司書室の鍵を閉めてから図書室を出て、鍵を閉めた。
「会議、あるんですよね。はたけ先生。」
「おっと、そうだった。じゃ、明日ね。」
 右手を挙げてのんびりと職員室に向かう先生を見送って、少し経ってからサスケも昇降場に向かう。
 明日は保健室で……。
 すでにドキドキしている自分がいた。明日の授業、まともに聞けるだろうか。どんなセックスをするのかでもう頭がいっぱいだ。それくらい、サスケはカカシとのセックスが好きだった。靴を履き替えながら保健室のエロ動画を検索してイヤホンを耳につける。
 誰もあの真面目なうちはサスケが帰り道にエロ動画を見ているなんて思わないだろう。サスケとはいえ年頃の男の子だ、そういうことに興味がないわけじゃない。むしろ興味しかない。サスケをそんなふうにしたのはカカシだが、当のカカシもまた職員室で適当に会議を聞き流しながら明日どんなセックスをしようか考えていた。なんだかんだふたりは似たもの同士なんだろう。

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