秘密の関係

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2024年3月24日成人向,長編,現代パロ,連載中,カカサス小説エロ,やおい,変態,玩具,自慰

動画

 サスケは家に帰ると、時計を確認する。兄さんが帰る時間まで充分時間はある。したあと夕食を作る時間を確保するとして40分くらい。
 紙袋からディルドとローションを取り出し、タンスの中に押し込んでいたトンカチはリビングの工具箱に戻しに行った。
 動画を撮れ、って言ってたな。
 机の上にインカメラにしたスマホを置いてみた。ベッド全体が映る。……なんとなく、顔が映っているのは嫌だな。ズームして、ベッドの中央だけが映るようにして昨日と同じ位置に座ってみる。ちょうどお腹から下が映るようになった。よし、これで行こう。
 ディルドとローション、そしてティッシュとタオルをベッドの上に持ってきて、制服は汚さないように、どうせカカシしか見ないんだからと全裸になって録画を開始した後、改めてベッドに座った。少しだけ緊張しながら、手にローションを垂らし、足を拡げて後ろの穴に沿わせる――。
 
「お、いきなり指2本?」
 昼休み。科学準備室でカカシと一緒に動画を見始めた。
「したばっかだったから、そんなにキツくないかなと思って。」
『あ……はい、る……』
 画面の中でサスケが指2本を抜き差ししている。ローションをたっぷりつけたからか、その動きはスムーズだ。スマホの画面を見ながらカカシはサスケのベルトに手をかける。
「待て、まさか今から……」
「うん、動画見ながらしよ?」
「なら教室の鍵を閉めてくれ。……ヒナタにキスしているところを見られた。静かに扉を開けられると誰かが入ってきてもわからない。」
「あー……見られたの? あの子気配薄いからなぁ……。」
「口止めはしておいた。けど鍵は……」
「わかったわかった、閉めてくるからズボン脱いで待ってて。」
 準備室からカカシが出て行く。サスケはベルトを外してズボンと下着を脱いだ。
『3本……いけるか……?』
 画面の中のサスケは指を抜いて、1本増やしまたそこに埋めていく。
『っん……あ、いける……』
 そこに、カカシが戻ってきた。画面を覗き込みながら、サスケの尻を揉みしだく。
「もう3本? ところでなんで顔映さなかったの?」
「なんかあった時のためだ。」
「なんかって?」
 指がぬるっと中に入って中を刺激し始めた。
「っ、あんたに動画データ、盗られて、ネットに流された、時っ。」
「そんな事しないよ。」
「んっ、あんた以前、っ俺に、なんて言って、脅した?」
「……あー、……まあ……。」
『しかしこれ……大きいな。指3本でいけるのか?』
 画面の中で、ディルドにローションをつけながらサスケが呟く。
「俺のと同じくらいの大きさだからゆっくり挿れれば大丈夫だよ?」
「あっ……、んっ、そう、した。っあ、大きさ、慣らして……っ」
 ゆっくりと中に押し込んでいく。画面の中のサスケはひとまず一度奥まで挿れる事にしたらしい。
「この角度いいね、入ってくのがよく見える。指増やしていい?」
「ぅあっ、あ、いいっ、あっ」
 指が抜けて2本になってまたぬるっと入ってきてはそこを刺激しながら中を押し拡げていく。カカシの指はなんでこんなに気持ちいいんだろう。自分の指じゃこんなふうには出来ない。
『あっ……奥……とど、いたっ……!』
 画面の方では奥まで届いたディルドをぐりぐりと動かしてはぁっと熱い息を吐いている。
「奥ぐりぐりするの好きなの?」
「あっ、ちが、いいとこ、っん、さが、してっ」
『っあ、ここ……んっ、気持ちいい……』
 グッグッと押し込んでため息のような喘ぎを漏らすサスケを見て、カカシが「俺も早く挿れたいなぁ……」と呟いた。でもまだ指を増やしたばかりで、3本にするには早い。自己本位のセックスをするならお構いなしに慣らさず挿れてしまうところだが、やっぱりサスケが感じながら漏らすエロい喘ぎ声は聞きたい。
 気持ち早めに指を動かして慣らしていく。前立腺の裏をなぞるたびに声を漏らすサスケが可愛い。入部したての頃は可愛げのないガキが来たなぁと思っていたのに、一皮めくればなんとも素直で染まりやすく、今やこうしてなんの疑問も抱かず動画まで撮って見せてあられのない姿を晒すようになった。
 カカシはズボン越しにサスケの尻にそれを擦り付けて耳元で囁く。
「あー……早くサスケのエロい穴の奥まで突っ込んでガンガン揺さぶりたい……」
 中がキュウウッと締まってサスケの耳が真っ赤に染まった。想像して疼いたんだろう。そういえば、ずっと中が疼くのはどうしたらいいんだと言っていたな。もう普通のセックスやオナニーじゃ満足できない身体になったんだろうか。それなら……。
「指、増やすよ」
 3本に増やした指をゆっくりと中に沈めていく。キュンキュンと収縮する中をほぐすようにマッサージしながらそこへの刺激は忘れない。気持ちよくする事で緊張がほぐれてより早く慣らすことができる……というのは建前で、指数本だけで身を震わせながら感じているサスケを見るのがカカシの楽しみだった。
「あっ! あ、ぅあっ、んっ! あっ」
 画面のサスケがディルドを動かし始める。
『昨日は……こんな感じで……』
 浅く抜き差ししてそこを集中的に刺激するとトンカチのときのようにやはり手が止まらなくなっていた。スマホからサスケの喘ぎ声が響き渡る。
 カカシは十分に慣れたと判断してズボンのチャックを下ろし、ゴムとローションを着けた。数回サスケの股の間に擦り付けて今から挿れるんだよと暗に伝える。
「今日はこっち向きがいいな。」
 画面を見ながら背中を見せていたサスケの肩に手を置いて正面を向かせ、デスクに座らせて左足を広げてデスクに載せた。向かい合ったサスケは真っ赤な顔で困ったように視線を下げる、とそこにあるのはカカシのそれ。
「挿れるよ?」
 返事を待たずにヒクヒク疼いているその穴にそれをゆっくりと埋めていく。
「あ……っ、あ、……んっ……」
『あっあ、あ! だめ止めれな、っん! あっ、あ、あああっ!』
 画面に目を向けると、ディルドで浅い抽送を繰り返しているサスケがいる。前立腺の裏を集中的に刺激しているんだろう。昨日したセックスのように。
 奥まで中に入って、動画と同じようにぐりぐりと中で動かしてみる。
「どこが良い?」
「あっそこ……!」
「ふふ、知ってる。」
 奥をぐっぐっと押すと漏れる喘ぎ声。
「これ好きなの?」
「んっ好き……」
「動画と同じように前も触ってよ」
 サスケが右手で自分のそれを扱き始めた。それを合図に、カカシも抽送を始める。できたら動画と同じように高速ピストンをしたいところだけど、昨日もうやめてと言われているから仕方ない。充血してぷっくり膨れたそこをなぞりながら奥にぐっと押し込むスローセックスをしながら、動画の声を聞いているとどうやら果てたらしい。はぁっ、はぁっ、と全力疾走した後のような息をしながらくったりとしているのが目に入る。
「カカシ……もっとはげ、し、くっ、あっ、あっ! ぅあっ!」
「仰せのままに。」
 スローセックスからガンガン腰を揺さぶるセックスに変わるとサスケは扱く手を早めながら一気に昇り詰めていく。
「や、あ、ああっ! あっ、あ、ああああつ!! 出るっ……っああ!!」
 ビクンッと身体が揺れてサスケのそこから白濁液が飛び出した。同時に、中もキュウウ、キュウウ、と締まる。
「あー……気持ちいい……」
 画面の中でくったりしていたサスケがまた動きはじめた。中に入ったままのディルドをもう一度持って、ゆっくりと抜き差しを始める。
『次は……奥まで……んっ……あ、おく……っ!』
「イッたのにまだやるの?」
「せっかく、奥まで届くから……それに疼きが、んっ、止まらな、っくて」
 サスケの奥に入れたまま、耳元で囁く。
「じゃあ……もっと奥、挿れていい?」
 ……もっと奥? があるのか?
 サスケは困惑と期待の混じった目でカカシを見つめる。
「俺もはじめてやるけど、……すっごいらしいよ。」
 何がすごいんだろう? カカシが奥の方をノックするように深く挿れたまま少しずつ、更に奥に腰を進める。
「ッカシ、それ以上、入らな……っうぁ!?」
 少しの引っかかりを感じた後、ぬるんと「奥の奥」にそれが侵入した。カカシはぬぷっ、ぬぷっ、とその引っかかりを何度か抜き差しして、ずるるっと一旦腰を引いてから、ずちゅんっ! と一気に奥の奥まで貫く。
 目に火花が散るような衝撃と強すぎる快感にサスケは目を見開いて掠れた声を上げた。
「ああ……結腸良いね……」
 けっ……ちょう……?
 頭の中にいつか見た人体模型が思い浮かぶ。
『食道を通って胃から十二指腸、でこのあたりに小腸があって、ぐるっと大腸、ここがS状結腸で、肛門に繋がって……』
 あれは……中学の、理科の……
「いい? サスケ。大丈夫?」
 何が良いのかわからないまま頷くと、カカシはその長いストロークの抽送を始めた。
 肛門から前立腺の裏、腸壁をなぞって結腸の入り口を突き抜ける。そのどれもこれもが気持ちいい? 気持ちいいなんてレベルを超えている。突かれるたびに絶頂感を味わっているような、そんなセックス。
「ひあっ! あ゛っ! あ゛あ゛っ!! はっ、んぅっ!」
「は、ごめ、気持ち良すぎてっもう出る……っ!」
 ぐぐぐっと押し込まれてくぱっと開いた結腸の奥に、カカシが吐精する。サスケは背を逸らしてビクビクと震えながら、深い絶頂の中にいた。
 ぬるんっと結腸からそれが抜けて、ずるるっとサスケの中から出ていく。その刺激にすらピクンと感じて、サスケは息をするだけで精一杯だった。
 
 カカシがスマホをタップして動画を止める。珍しく息を乱しながら、サスケの背に手を添えて心配そうに見つめた。
「大丈夫? なんかすごいことになってたけど。」
「……っ、はぁっ、……、はぁっ、……」
 サスケはまだ何かを答える余裕はなかった。何が起きたのかもよくわかっていなかった。とにかく……凄かった、のは、間違いない。
「あと10分で午後の授業だから……ほらゆっくり息吸って……吐いて……、できる?」
 息を吸おうとすると喉がヒュッと音を立てる。喉が渇いている? ……そんなに声を出していた?
 驚くとともに、そんなことになった原因であるカカシをジトッと見つめる。
「……一応、合意形成はしたよ? いや、俺も初体験だったから、どうなるかはわからなかったけどさ……。」
 深く深呼吸をして、必死に息を整える。その間に、カカシがサスケの精液とローションを拭き取ってズボンと下着を整える。
「ところでさ、サスケ」
「……んだよ。」
「この動画、動画サイトにアップしてみない? 皆の反応見たくない?」
「……何言ってんだ、あんた。」
「だってそのために顔見えないようにして撮ったんでしょ?」
「そうされても問題ないようにはしたけど、アップするために撮ったわけじゃ……」
「これ見て何人が興奮してシコるか興味ない?」
「……」
 俺のオナニー動画を見て興奮する人が? ……いるのか? 男だぞ?
「絶対に需要あるって。ま、部活の時間までに考えといてよ。……よかった、落ち着いてきたね。立てる?」
 カカシが差し出した手を取って、立ち上がる。少しふらついたし、腰もがくつくけど、何とか教室まで歩いて行けそうだ。
「多分、大丈夫……。」
「さすがに教室まで付き添うわけにはいかないからさ。ほら行くよ。」
 一緒に準備室を出て、理科室の外に人がいないか確認してから鍵を開けて扉を開け外に出る。
「俺も授業あるから、部活までまたね。」
 カカシはカバンを持ってそのまま廊下を進んで行った。
 サスケは手すりに捕まりながら階段を上がって、ふぅ、と息を整えると、平静を装って教室の後ろの扉からそっと中に入る。もう皆次の授業の準備をして席に着きかけていた。
 次は……数Aか。あの意地の悪い問題を出した猿飛先生の授業だから、ちゃんと聞いておかないとな。
 教科書を出しながら、カカシからの提案について考える。
 ネットにアップ……しても、兄さんに見られない限り問題は、ない……し、兄さんが見るとも思えないから問題ないと言えばない。それに、どのくらいの人が自分に興奮するのか……興味がなくはない。
 猿飛先生の授業だけ真面目に聞いて、あとはずっと動画について考えていた。考えれば考えるほど、好奇心が強くなっていく。
 一度だけ、あの動画だけなら……。
 放課後には、そう思うようになっていた。
 カバンに教科書とノート、筆記用具を入れて廊下に出ると、サクラが駆け寄ってきてヒナタも少しうつむきながらついてくる。
「サスケ君っ! 一緒に部室行きましょ!」
「ああ、いいけど入部試験の方は出来そうか?」
「……正直、苦戦してるわ。三年の教科書まで一応マスターしたけど、それでもわからないの。サスケ君と先生の研究って、あんなにレベルが高いの?」
「まあ……兄さんとも相談して、一番大会で賞取れそうなテーマにはしたから、難しいと言えば難しいな。先生がいないと、俺だけじゃ手に負えないくらいには。」
「……そっか、なら頑張らないと。あと2日……!」
 サクラは両手をぐっと握って気合いを込める。
 ヒナタは何か言おうとして、黙ってうつむいた。

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