繰り返さない

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2026年8月9日カカサス,成人向,長編,原作軸,現代パロ,連載中,小説転生,エロ,お付き合いしてるふたり,シリアス

今、この瞬間

 学校に通って部活に精を出し帰ったらカカシと過ごす、そんな平和な日々が戻って来て、俺はまた普通の中学生として勉強に励み部活で汗を流すのを繰り返した。
 時々するセックスは激しくて毎度のように足を舐められて、それが快感に変わっていき、いまでは喘ぐようになっている。性感帯見つけたとカカシは嬉しそうだったけど、部活の後の足を舐められるのはやっぱり汚いと思って最近は家に帰ったらすぐにシャワーを浴びるようになった。
 扇風機を押し入れに片付ける季節になってからしばらくして、兄さんから学祭の招待状が届いた。カカシに一緒に行きたいと伝えたら快諾されて、兄さんが俺たちの関係を知ったらどう思うのかと気にしながらその日が来るのを待った。
 カカシと電車に乗って出かけた防衛大学、入口には開校祭の看板。学園祭、というよりは体育祭の方が近いみたいだった。兄さんの姿を探したら、棒倒し、という競技中に自陣の棒を守っているらしきところを見つけた。
 大勢の人がぶつかり合ったりして真剣に競技をしている様子を見るに、 今日兄さんと話をする機会はないのかもしれない、と思いながら兄さんのチームを応援して、よくわからないけど勝ったらしい。アナウンスを聞くと兄さんは第二大隊に所属しているらしかった。
 迫力のあるその闘いは圧巻で、ここに居る人全員が自衛官を志しているのだと思うと心強く感じる。
 ただ、兄さんは忙しいのか個人的に会う、というのは難しそうだった。それを残念に思いながら、全ての競技が終わってどうしようか、とカカシと話していたところに兄さんの声が聞こえた。
「サスケ! よく来たな、どうだった?」
「かっこよかった、でも兄さんに会えないのかと……」
「ああ、悪い。今もちょっと抜け出して来ている。……そちらの人は? 確か中学の……。」
「はたけカカシ、イタチさんが3年の時に赴任して、今はサスケの部活の顧問です。」
「兄さん、俺とカカシは付き合っていて、干柿さんを紹介してくれた兄さんみたいに、俺も紹介したかったんだ。」
 兄さんは驚く風もなく、ふっと笑った。
「お前にも大切な人ができたのか。オビトから無茶をしたと聞かされたときは心配したが、大丈夫そうだな。」
 そうだ、兄さんにも記憶が。そしてオビトと繋がっている。競技の迫力に圧巻されて忘れていたけど、聞きたいことが山ほどあるんだった。
 でも、兄さんはやっぱり忙しいようだ。
「悪い、サスケ。ゆっくり話をしたいところだが、戻らないといけない。また今度な。」
 昔と同じようにおでこを小突かれて、名残惜しそうな顔で兄さんは走り去って行った。
「……少しでも、話ができてよかったね。」
「ああ、カカシのことも伝えられたし。」
 でも、俺がこの学校に入ったらカカシと会える機会はほとんどなくなるようだ。
 カカシは諦めないと言ってくれたけど、卒業後もどこに配属されるかわからない。
 俺の先の未来はそう決まっている。
 それでもカカシは本当に待っていてくれるんだろうか。
「不安になった? でも、俺はサスケを待ち続けるし会えるときはずっと一緒にいるよ。」
 頭を抱き寄せられて、少し安心する。
 卒業までの時間を大切にしよう。思い出もたくさん作って。そうしたらきっと不安になんて思わなくなる。カカシを信じられる。
 帰りの電車で、手を繋ぎながら寄り添い合った。ずっとは続かないからこそ今を大切にしよう、というのはカカシも同じだった。一緒に家に帰ってテレビをつけたら、まだ夕方でもないのにニュース番組が映し出される。何かあったんだろうか。キャスターが専門家の意見を聞いている。L字型の帯には『中国で一分隊が何者かによって壊滅』と書かれていた。
 これは……マダラ、だ。こんなことが出来るのは、マダラしかいない。
 中国政府はアメリカの仕業だと臨戦態勢を取っているがアメリカは否定している、と紹介されており、専門家は「分隊が壊滅、これはやはりどこかの国による攻撃としか考えられない」と語る。
 大戦の火種になるような真似をして何考えてるんだ……!
 数日間、中国とアメリカの声明による応戦が続いたが、それは中国の国営テレビに届いたという声明文によって終わりを告げた。
『我々は腐った中国政府に革命を起こす』
 大戦の危機から中国国内の内戦に状況が一変した。テレビの有識者は中国にとって反政府組織は沢山ありすぎると説明した上で、それら全てを弾圧するまで中国政府の怒りは収まらないだろうと語った。
 そんな中にも関わらず、また中国の一分隊が何者かによって一夜で殲滅されたらしい。まさか、中国の軍隊全部殲滅するつもりなのか。
 俺にとっては全てテレビの中の出来事に過ぎない。オビトからも何の知らせも届いていない。だから経過を見守ることしか出来ない。
 殲滅された軍隊を調査する中で、ロシア製の武器が使用されていたことがわかり、今度は同じ共産圏だった中国とロシアの間で生命の出し合いが始まった。
 第三次世界大戦が起こるとしたら、ロシアとEU、あるいはアメリカと予想していたけれど、中国との仲違いになった事でその状況が大きく変わった。
 これがマダラが狙っていた状況なんだろう。
 日本を守るという名目でしか動けない自衛隊には出来ない事だ。
 でも、人がたくさん死んでいる事には変わりない。もっと別のやり方はなかったんだろうか。
 ただの中学生に過ぎない俺には、テレビを見ることしか出来ないけれど。連日その話題ばかりで疲れてきてしまった。
 カカシがリモコンでテレビを消した。
「どうせ何も出来ないんだから、見ていても仕方ないって……。」
 その通り、なんだけど、俺にはそれを見届けなければいけない義務があるように思っていた。記憶がある人間として、マダラの心を動かしてしまった人間として……。
「気になる気持ちはわかるよ、でも今は俺との時間の方が大事、じゃない?」
 その肩にもたれかかりながら、そうかもしれないと目を閉じた。しばらくそうしていたら、脇を抱えられてカカシの上にまたがるように向かい合わせに座らされる。お尻に固い感触があって、笑ってしまった。
「ずいぶん、元気だなあんたは。」
「だってさ、サスケがずっと近くにいるのに何も出来ないなんて歯がゆいもの。」
 その固いものを煽るように腰を動かして擦り付けてやるとどんどん大きくなっていく。からかってやろうと思っていたのに、そうしているうちに俺自身も興奮してきた。
「ちょっと、膝立ちになって……」
 カカシはゴソゴソとジッパーを下ろして、そして俺のズボンもずり下げる。そのまま、にゅる、と指が入ってきて中を押し広げた。
「っ……、んっ、」
「……サスケが悪いんだからね」
 ぐに、ぐに、とマッサージしながら、いつものように敏感なところには触れずにただ挿れる準備をする。その指が抜けて、肩を下に押さえられた。
「もう一回、さっきの体勢……。」
 腰を下ろすと、カカシのそれがお尻にあたる。
「ちゃんと腰、下ろして」
 このまま、挿れろってことか……?
 唾を飲み込んでお尻にそれを押し付けてみる。大きくて入る気がしない。いつも入っているのに。ぐっと圧がかかって、息を吐いてから、思い切って腰を落とした。
「……っぁ、く、っん……!」
 ぬるんっと中にそれが収まった。ふぅ、ふぅ、と息をしながらカカシの胸に頭を預ける。
 その頭を撫でながら、カカシは腰を突き上げ始めた。
「っあ! あっ、ぅあっ! ああっ! っあ!」
「サスケ、サスケも」
 動け、って? 突き上げられてるだけで、脳に響くくらいに気持ちいいのに?
 その顔を見上げると、熱い視線とかち合った。そのまま自然とキスをして、俺はカカシのリズムに合わせるように腰を動かす。
「っ、あ゛!」
 深い、奥まで、カカシのが、これ、だめ、っ!
「あ゛っ! あぅっ、んあっ! ぁあっ!」
 腰が、止められない、だめだ、奥に、届きすぎてっ
「サスケ、こう……」
 カカシの手が腰を掴んで、前後に揺り動かす。今度は奥じゃなくて、あそこが強く擦られる……!
「あっ、あ、きもち、んっ! はぁっ、あっ!」
 また夢中になって擦り付けるように腰を揺らした。自分で快楽を貪っているのを恥ずかしいとも思わず、カカシがじっとそんな俺を見ていることにも気づかず。ただやっぱりいつものセックスの方が、カカシを感じられて良いと思えてきた。自分で動くのも気持ちいいけど、何だかこれじゃあカカシを使ったオナニーのようで。
 俺は動くのをやめてにやつきながら俺を見ていたカカシを睨んだ。
「……っ、何がおかしい」
「可愛いなって。」
「あんたがやらせたんだろ」
「俺のちんこに夢中になってたじゃない。」
「……俺はあんたのちんこじゃなくてあんたが好きなのに」
「……ごめんね、ちゃんとセックスしよ。」
「俺で遊ぶな」
「遊んでたつもりじゃないんだけど」
「あんな目で見てたくせに」
「それは可愛かったからでおちょくってたわけじゃ」
「……どうだか」
 カカシは繋がったまま俺を抱き上げて立ち上がり、そのままベッドにどさっとふたりで転がった。
「拗ねないでよごめん、俺だってサスケをめいっぱい愛したい。」
「行動で示してみろよ、っあ、」
 ぐぐ、と奥に入ってくる、さっきまで自分で動いて散々刺激したそこに。
「めちゃくちゃに愛してもいい?」
「っは、あ、っやって、みろよ……っ!」
「言質とったからね?」
 そう言ったカカシの目は、激しくする時のそれだった。ぐんっ、と腰が動く。
「あ゛っ!! あ、あっ、ぅあ! あ゛ぁっ!」
「自分で動くサスケ見てただ可愛いと思ってたわけじゃ、ないからね」
 激しい抽送に頭がついてこない。カカシが何か言ってるのに、耳に入ってるのに脳が処理する間もなく激しく突かれて何を言ったのか理解できなかった。
「あ゛っ! いっ、いくだめいっちゃ、あっ! あ、あああっ!!」
 ぎゅう、と中に力が入ってドク、ドク、とほとばしる。その間もカカシは動きを止めずに更に追い立てる。
「カカッ、イッて、っぁああ! っあ、あっ! あ゛っ!!」
 身体がどんどん熱くなっていく、のぼせたようにクラクラする頭に激しい快感が次から次へと襲って来て身体中が少しずつ何かに追い立てられていく。
「だめっだ、ぁあっ!! あ゛っ! またくるっあああ! カカ、っあ、あああっ!!」
 この感覚、しってる、ナカ、イキ、の、
「カカ、シぃっ!! あ゛っ、だめだ、め、っい、あぁあっ! カカっ、あっ、あ、ああああっ!!」
 ビクンッと身体が反ってまた中がぎゅううっとカカシのを締め付ける。身体を痙攣させながら一瞬意識が飛びかけた。真っ白な頭のまままだ止まらないカカシに身体の痙攣も止まらない、自分がどんな声を出しているのかもどんな顔をしているのかもわからないままカカシだけを感じ続けて、カカシが奥で止まってからもしばらくそれは続いた。
「サスケ、大丈夫?」
 頬をぺちぺちと叩かれて、ふわふわしていた意識が戻って来た。カカシのはまだ中に入っていて、でも身体中の力が抜けていた。
「……また……」
「めちゃくちゃにするって俺ちゃんと言ったよ?」
「……ほんとに、めちゃくちゃだ……」
「でも気持ちよかったでしょ、飛んじゃうくらい。」
「う……、ん……」
「俺の愛伝わった?」
「激しいことは、わかった……。」
 俺を顔を覗き込む顔が、嬉しそうに笑う。
「うん、俺のサスケへの愛は激しいの。サスケは?」
「んな、こと、……」
「違うの?」
「……違くない。」
「ちゃんと言ってよ。」
「好きだよ、……愛してる。これでいいのか。」
「……まあ、今はそれで満足してあげる。」
 テレビの中の異国の出来事なんかよりも、目の前にいるカカシの方が大事だ。マダラが何をする気かなんて、俺には関係ない。
 髪を撫でる手、キス、触れ合う肌の温かさ、俺を見つめる目、カカシが好きで、大切で、一緒に過ごしている今この瞬間がかけがえのないもので、大事にするべきなのはカカシと過ごしている今なんだと、思うと他のことなんてどうでも良く感じる。
 カカシを抱きしめて、カカシの腹にも俺の精液を付けてやった。
「あーあ、一緒にシャワー浴びるしかないな。」
 俺がわざとやったと知りながら、カカシはそうだね、と笑う。
 愛しい人。好き、じゃない。愛してる。
 テレビの中で何が起こっていようがそれは変わらない。
 叶うことならずっと一緒にいたい。
 でも、俺は兄さんと同じ道を行く。兄さんをひとりにさせないために。
 ……でもその兄さんの隣には今、あの人がいる。
 思えば、今まで兄さんのことばかり考えてきた。
 兄さんが父さんと母さんのクーデターを止めて記憶の運命を変えた今もなお、俺は兄さんの後をついていく必要はあるのだろうか。
 カカシと離れてまで、兄さんのために後を追う必要は……。
「シャワー、熱めにしてもいい?」
「……ああ。」
 俺が本当に進むべき道は、どれなんだろう。一番大切にするべきものは、何なんだろう。
 兄さんの事は大切だ。愛されているとわかってるし、俺も兄さんを愛している。でも、カカシだって同じくらい大切で、愛している。
 俺はどうするのが、正しいんだろうか。

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