攻略対象の難易度がSSS+でした

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柱マダ,成人向,長編,原作軸,完結済みラブコメ,ギャグ,エロ描写有,オリジナル設定有,ほのぼの,平和IF

友人

 ようやくマダラと手を結び平和を実現した。
 次の目標はマダラと恋仲になることぞ!
 マダラとて戦闘中はオレのことで頭がいっぱいという顔をしておったのだからオレのことをそう思っていてもおかしくはない。いい雰囲気を用意して酒も飲みいよいよとなった時に告白ぞ〜!
 と頭が恋愛脳に染まってしまった男、千手柱間の恋の相手はかつてのライバルであるうちはマダラだった。
 成功を信じてやまない柱間だったがその後マダラの真実を知る事になる。
 
「マダラ、今日はオレの屋敷で月見酒をしないか?」
 るんるんと話しかけたがマダラはその気ではないようだった。
「明日も実務があるだろう莫迦が。お前はどうせ飲み過ぎる、そういう事は休みの前日に誘え。」
 せっかくいい酒が今朝届いたばかりだというのに〜〜しかしマダラの言うことももっともだ、それに休みの前の日ならいいと言質はとった。
「む、ならまた休みの前に誘うがその時は付き合ってくれるな?」
 巻物に目を落としたままのマダラが「おう」と小さく呟く。焦るな柱間待つんだ柱間別に嫌われたりとかそういうものじゃなくちょっと機会が合わなかっただけだ。
 そして来るべき翌日休みの日、執務をほったらかしてマダラを探し出し「今日はっ一緒に酒飲めるか!?」と尋ねたところマダラはその勢いに押されつつも「問題ない」と口にした。
 ああっ! 今日こそはマダラにこの積年の想いを伝えることができる!
 執務室に戻って大急ぎで書類を片付けていき、夕方にはいつもの店でつまみを調達してワクワクしながら屋敷に戻った。
 はぁ〜、オレがマダラを好きだと言ったらマダラはどう反応するだろうか。何せ男同士だ。とはいえ互いに互いのことをよく知っているはずだ。オレとて戦場でマダラに自分の想いをぶつけ続けてきたわけで、今日はその答え合わせのようなものぞ!
 しばらくして玄関の戸が叩かれ、浴衣姿のマダラを自室に招き入れて酒盛りが始まった。
「純米大吟醸なんて今どきどこで手に入れたんだ?」
「これを手に入れるのは苦労したんぞ〜! マダラと飲みたくてな、やはり大吟醸は香りが違うの〜」
「ああ、これはあっという間に空になりかねんな……大事に飲むとしよう。」
 何分周辺国はまだ戦をしているし造り酒屋はこの地方にはあまりない。田畑で取れるものはそのまま食糧とする農家が多い中で酒屋を探すのは本当に骨が折れたがマダラのこの気分の良さそうな表情には代えられまい。
「ときにマダラ、話したいことがあるんだが……」
「なんだよ、もったいぶって。」
「マダラにも正直に応えて欲しいんぞ。」
「早く言えよ。」
 言え、言うんだ柱間! この告白の先には虹色の未来が待っているはずぞ!
「オレはマダラのことが好きだ」
 言ったァーー!!
「何だそんなことか、俺も柱間が好きだ。」
 来たァーー!!
「……柱間はよき友人だ、何よりも強い。俺は強い者が好きだ。」
 ……あれ、ちょい待ち?
「その、マダラの好きというのはどういう……?」
「柱間はこれ以上ない友人だ、と言ったはずだが?」
 待て、待ってくれ、想定していたのと違う球が来た。
「それはその、恋仲にはなれん……、という意味か?」
「なんでそこに恋仲が出てくるんだ? そもそもお前も俺も男だろ。」
 まさかの解釈違いの好き……!! しかしこんなことでめげるオレではない、自慢じゃあないが執念なら誰にも負けん自負がある。
「オレはそういう意味で好きだと言ったんぞ……マダラは例えば……接吻をしたい相手とかおらんのか?」
「……口腔粘膜には雑菌が多く存在する。その数、種類は糞便のそれと同等だ。にも関わらず接吻などする奴等の気が知れん。」
「……聞き方が悪かったようだ、マダラは誰かを抱きしめたいと思う事はないか? オレはマダラを抱きしめたい。」
 マダラは手を広げて「ほれ」と言う。抱きしめてもいいぞと言わんばかりだが多分それオレが想定しているのと違うやつ……!
 手を広げてくれたからには近づいてそっと腕を回す。厚い胸板、なのに腰はくびれている。浴衣からマダラの匂いが……ああ、なんと幸せな……待て柱間、このままマダラを押し倒してみたらばどうだ。流石に友とかそういう好きじゃないとわかってくれるのではないか。
 鼻腔いっぱいに匂いを吸い込み下半身に手を伸ばす。股間をさわさわと触り始めると「おい」とマダラの声が降ってくるが知ったことか。
「オレはマダラとこういうことがしたいんぞ……」
 流石にここまですれば意図をわかってくれるだろう、その上で返事を……。
「くすぐったいからやめろ、こういうことってお前……」
 ヨシ、意図伝わった!!
「じゃれあいたいのか? 互いにそんな歳でもないだろうが」
 笑いながらそう言われて伝わっていなかった事に落胆……せずにこうなればもっと大胆に……!
 浴衣の隙間から手を差し入れて直接マダラのそれを握る。ゆっくりと上下に動かしながらまたマダラに尋ねた。
「これでもじゃれあいと言うのか? もう真っ直ぐに言うぞ、オレはマダラとまぐわいたい。」
 少しずつ芯を持ち始めた事に満足しながらマダラからの答えを待つ。拒絶されていないということは良いという意味で捉えてもいいはずだ。
「待て、柱間」
「なんぞ、気持ちよくなってきたか?」
「それは置いておいて、まぐわいたいとは何だ? 柱間は何がしたい。」
 まぐわいたいとは何だ
 まぐわいたいとは何だ
 まぐわいたいとは何だ
 えっ、いやそんなまさか、一族の長たるマダラが、まぐわうという言葉を、まさか、知らない……?
「……すまんがそれは本気で言っておるのか?」
「ああ、まぐわいとは何のことを言っているんだ。」
 今まさにマダラにしようとしていることぞ!!
 ちょ、ちょっと想定外だがオレが今から教えればいいことだ、うむ。
「知らぬならオレが教えてやろう、マダラはオレに身を任せてくれればいい。」
「いやそういうわけにはいかない、柱間がやりたいまぐわいとやらをきちんと調べた上で俺も対応したい。」
 変なところで真面目持ち出すのはやめてくれ。
「調べるとて一体どうやって、オレが教えると……」
「一族の者に聞いて回る。」
「それだけはやめて」
 いや真面目な奴だという認識はあったがまさかそこの知識が欠落しとるなんて思わんだろう……! このままではマダラが一族の者にオレがマダラとまぐわいたいと、言ったことが出回る事になりかねんそれはまずい。
「やめてと言われても柱間とは対等でいたい、俺だけ知らない事があるならばそれは問題だ。あと俺の陰茎で遊ぶのはやめろ。」
 いやいや魔羅のことを陰茎と呼ぶ者ははじめて見たぞ……陰茎って、なんぞその語彙は。扉間でも研究中以外でそんな言い方はせんぞ。
「これがまぐわう前の前戯というやつぞ、悪戯に遊んでおるわけではなく……」
「前戯とは、やはり遊びじゃないか。あまり俺を馬鹿にするな。」
 いや言葉だけ見たら確かに戯れという文字は入っておるけれども!! 何でそこだけ的確に単語を拾う!?
「ま、まぐわいにおける前戯とは準備段階という意味もあってだな、決してただ遊んでおるわけではないんぞ」
「まぐわい? さっきはまぐわうだったな。まぐわうは動詞でまぐわいは名詞か。つまりまぐわいという言葉を使う場合は"まぐわいをする"と表現するのが正しいわけだな。」
 合ってるんだけど! そこじゃない! 拾って欲しかったのそこじゃない!
「……前戯はまぐわいの準備段階であって悪戯に……」
「それは聞いた。」
 本当にちゃんと聞いてた!?
「ならばこのまま進めてもよいな? まぐわいに関してはオレが全て教えてやるから」
「いや、さっきも言ったが柱間とは対等でありたい。きちんと調べた上で対応しよう。」
 それはつまりうちは一族にオレがマダラとまぐわいたいと言った事が露見するわけでそれは駄目、本当に駄目、ぐっ……かくなる上は……。
「わかった、しかし民に聞いて回るのはやめてくれ。オレが持っているまぐわいの本を貸す、それで学んでくれ、いいか?」
 男色の本だがまぐわいについて書かれていると説明すればマダラもわかってくれるだろう。
「本があるのならばその方が情報が正確だ、貸してくれ。仕事の合間に読む。」
 いや仕事の合間には読まないでくれ。……とはいえマダラも忙しい。……そうか、本の表紙が見えないように紙で包めば問題ないはずぞ。
「ひとつだけ頼む、まぐわいたいというオレの気持ちは、マダラだからこそ打ち明けた秘密だ。他のものにはくれぐれも言わぬようにしてくれ。」
「ああ、わかった。では酒の続きを愉しむか。」
「……そうだの、せっかくの、酒だ……。」
 ……告白も何もかも失敗に終わったがマダラと飲む酒は美味い。今日はそれでいい、急に色々と進めようとしすぎたオレが悪かった。マダラも本を読めばオレが何をしたいのか、からオレの気持ちも理解してくれるはずだ。多分……。

 翌日、執務室で仕事をしていると扉が開いた。例の本を持ったマダラだ。
「柱間、これの内容のことで確認したい事が」
「……ちょい待ち、扉間人払いをしてくれ二人の大事な話ぞ。」
 扉間は怪訝な顔をしながら執務室にいた者を部屋の外に出して自らも部屋を出た。
「小さめの声で頼む、で確認とは?」
「ひと通り読んだが陰茎を肛門に挿入するというのがお前のやりたかったまぐわいで間違いないか。」
 頼むから直球すぎる言葉を使ってくれるな。
「やることとしてはその理解で正しいがまぐわいの本質とは」
「陰茎は重要な臓器に繋がる器官だ、肛門のような雑菌だらけの臓器に入れるものではない。この本の通りにきれいに洗ったとて陰茎を挿入した方に感染症の危険性がある。」
 そうだった接吻すら雑菌がどうの言っておったマダラがこう言い出すのは極々自然だ……という事はマダラとのまぐわいどころか接吻も一生実現しない説まであるのか!?
 この理屈の塊をどうにかして納得させるにはやはり段階を踏まなければ駄目ということか……。
「その危険性を孕んでもなおそれをすることに価値があると思った者同士で行うものだ、読んでくれたなら今はそれでいい。順番を間違えたようだ。オレはマダラのことが好きで恋仲になりたい、それだけ今は覚えてくれんか。」
「男同士で恋仲とはどういう意味だ?」
 諸々の前にもっと高い壁あった。
「性別など関係なくマダラのことが好きだということぞ。」
「ん? それは友人とどこが違う。」
 ん? 話が噛み合わない?
「……マダラは恋仲をどう定義しておる?」
「異性と仲良くなる事だろう、で柱間は同性だが仲良くなりたいと。それは恋仲ではなく友人ではないのか?」
「ちょい待ち……恋仲になった男女がいたとしてそのふたりはどういう事をするものだという理解なんぞ?」
「そりゃあ……一緒に飯食ったり、共に過ごしたり……だろう。親密になった男女を恋仲と呼ぶ、間違っていたか?」
 恋愛という概念がそもそもないのか……!?
「で俺とお前はそもそも既に親密な友人だと思っていたが、柱間はその関係を男女の文脈で用いる恋仲と呼びたいという話か?」
「わ、わかった、話はわかった、それならば今はマダラの認識通り友人で構わない。……構わない。」
 つまりマダラの中では男女で親密は恋仲、同性同士ならそれは友人、恋仲と友人ではやる事は同じという世界観であって恋愛関係だから恋仲というのがぶっ飛んでおる、という事になるがそうなるとマダラの中で未知な「恋愛」という概念をどうにかして伝えなければ諸々始まらない、という事か……!
 また難しい注文だが積年の想いのためだ、どうにかしてマダラに人を愛するとは何たるかを教えねばならん。
 うちは一族も愛情深いと扉間は言っていたがあれはつまり色恋の愛ではなかったということになる。
 おそらくマダラは態度でどれだけ示そうと友人以上の理解をしてくれんだろう。ならば言葉で積極的に行ったほうがいいという事だの。
「本はもう読んだのなら良いだろう、ここで預かる。マダラ、俺はお前が好きぞ、愛しておる。このオレの気持ちだけ受け取ってくれ。」
「またそれか。俺も柱間のことは好きだ、愛……まあ、そうだな。愛している。」
 え、愛? まさかそこも認識の相違ある?
「マダラの言う愛しているとはどういう意味ぞ?」
「今日はそれが多いな……お前が殺された日には殺った奴等を殲滅せねば気が済まんという意味だ。」
「ちょい待ち、それは、オレのことがそれだけ大切だという意味で間違いないか? まあ殺されることなんぞないが。」
「そうだが? 言っているだろう、柱間はこれ以上ない友人だと。」
 他の者よりもオレを大切に思ってくれているのはどうやら確かなようだ。ただ基準が……どうも戦国時代から更新されておらんようだが、これから平和な世が続けばその認識も変わってくるだろう。
 これ以上ない友人、この言葉で今は十分と思わねば。
「そう思ってくれているのは素直に嬉しい、オレもマダラが好きだが友人以上の価値があると思っておる。」
「柱間と俺は単なる友人ではないだろう、そんな事はわかっている。」
 ……いや、マダラ……わかってないんぞ……。