攻略対象の難易度がSSS+でした
研究
マダラが真面目な顔のまま立ち上がった。
「俺が無知なばかりにこんな事になっていたとは……子作り以外においても性交渉を頻繁に行なっているのが事実だとしたら屋敷で語り合っている場合ではない、扉間を呼べ、執務棟に向かうぞ!」
何が起きた、マダラはエロ本をどう読んでしまった、腕を引っ張りズンズン歩いていくマダラに気圧されながら扉間に連絡する鷹を放つ。
「マダラ、かいつまんででもいい教えてくれ、あの本からいったい何を読み取ったのだ?」
「扉間も交えて話した方がいい、これは里の……いや、里以外も含めて公衆衛生を広く改善するまたとない機会だ! このタイミングで俺に現実を教えてくれた柱間のその気持ちも無駄にはしまい!」
公衆衛生? 何故そんな話になってしまった? いや普通にスケベなエロ本だった、ちゃんとオレ自身が読んで確認してから渡したのだから変なことは書いておらんかったはずだが??
火影の執務棟にはすでに扉間のチャクラを感じた。流石に動きが早い。マダラもそれをわかってか扉間のいる執務室にまっすぐ向かって扉をバンと開ける。
「扉間ァ! 貴様も知っていたのではあるまいな、民衆の性交渉の実態について!」
突然呼び出された挙句怒鳴られた扉間は静かにオレに目線を向ける。
「いや、マダラにだな、一般的な所謂エロ本を読ませただけで、オレは」
「そうだ、柱間が実態を俺に教えてくれた。恥ずかしながらこのような事態になっていたとは思い至らなかったが、知ったからには対策を練る!」
いや、だから、何の?
「……つまりマダラは民衆の性交渉の実態を兄者から提供された卑猥な本により知った、それにより問題を検知した、ワシが責められとるのは何故その問題を検知できなかったのか、という理解で合っているか。」
さすが扉間翻訳能力高い。
「その通りだ、まずは現状の整理をする。まず基礎知識の共有だ。前提として男女共に生殖器官には雑菌が繁殖しやすい。男の場合は尿道が長いため、女の場合は分泌液が多いことが要因だ。」
扉間は聞く価値があると考えたようだ、机を囲んで前のめりになる。
オレは何が始まったのかさっぱりわからないままわかったようなふりをしてとりあえず頷いてみる。
「そのため子作りに関わらず日常的に男女が性交渉を行う場合双方に雑菌の繁殖による細菌や感染症の発症リスクがある。実際に毛ジラミは頻繁に話に上がり梅毒、淋病、ヘルペスなどによる深刻な感染症も発生している。これらは性器同士を直接密着させる事により感染しやすい。そこでだ!」
「直接密着させなければそれらは防げるのでは、という話か。確かに有効な手立てだが、どう実現するかが問題だな。女の側にどうこうするのは難しそうだ。ならば男……。」
「柱間ァ!」
「えっ」
突然こっち向かないでくれびっくりするではないかぁー名前呼んでくれたのは嬉しいが、何となくあまりいい予感がせんな……。
「最初の本に関しても肛門に陰茎を挿入するものだったな、もし男同士のそれも俺が考えていた以上に一般的なのであれば同じ話だ、雑菌だらけの肛門並びに直腸に陰茎を直接挿入する危険性についてはすでに述べた通りだが」
「兄者、マダラに何を読ませておるのだ」
「扉間そこは聞いてくれるな」
「男側の性器を例えば長細い袋状のもので包めば肛門への挿入も男女の性交も飛躍的に安全になる、扉間素材の案を出せ。人体の粘膜に影響のない安全な素材でそういう形状のものは作れないか。」
はたと気がついた。
以前マダラに男色の本を読ませたら衛生面を気にしていたが、このマダラの言い出した研究が実を結べばゆくゆくはマダラとまぐわうことも可能になるのでは!?
オレもまた机に前のめりになった。
「植物の中で利用できるものがあるかもしれんが、人体のそれも粘膜に対して安全かどうかまでは検証できん。扉間、そこをうまく実験で検証できないか。」
「最終的には実際に男女、ないし……男同士で実際に試してもらう必要はあるが、素材選定にあたって安全性の評価は可能だ。」
こうして始まった公衆衛生改善プロジェクトは専門家、商人、農家を巻き込みながらオレの植物知識とマダラの案、それを検討する扉間というチーム体制で徐々に形を成していった。
試作1号は男の性感を損ねるため利用されないと判断、試作2号は耐久性に難がありいわゆる巨根の場合破れる可能性が高く却下され、試作3号は……と試作が次々に生まれてはこれでは駄目だと肩を落とし次の試作をどうするかという実現に近いところまで持ってくることができた。
「……兄者、……試作28号だ。……どう思う。」
連日の徹夜で頬がこけた扉間が木製の台に乗ったそれをオレに差し出す。
「この柔軟性、薄さ……強度試験はどうだった?」
「基準値の倍でも耐えうる、問題ない。」
「では次は装着感だな、……いつも通りオレが試すから待っておれ。」
「俺も出来を見たい、同行する。」
何度も繰り返しすぎて恥だの何だのという概念は捨てた。マダラの前で扱いて勃起させることもまた、というかそれはむしろ興奮する。
「柱間の大きさでも問題なく装着できているな。着け心地はどうだ。」
「締め付けはほとんど感じないが、ゆるゆるというわけでもない。素材の柔軟性がうまく機能しておる。……これならいけるかもしれん。」
不意にマダラがそれが装着されたオレの魔羅を掴んだ。
「ヒェッ」
「ふむ、触った感じも直接とはやはり違うがそこまで違和感もないな。」
亀頭から竿まで一通り撫でられて心臓がバックバクするからやめてくれ、いやしてほしいけど、いやそうじゃなくて!
「そ、そうかそれはよかった」
「ここまでの出来だ、装着実験も最後までやらんとな。」
「最後までと言うと?」
「決まっているだろう、射精するまでだ。」
えっ、それはどのような方法を想定して!?
「さっさと扱け。」
あっ、手淫でよかった。
手を動かし始めるが、マダラはまだそれをじっと見つめている。何故手淫をそんなにまじまじと……違う、違うぞ柱間! マダラはこの試作28号が擦る動きに対応しているのか見ているのであって性的好奇心からではなく!!
と己に言い聞かせても手淫をマダラに見られていると思うだけで興奮してしまう。だってマダラが好きで! マダラとそういうことがしたいから! 研究に協力しとるんだから! 仕方ない!!
意識するなと思えば思うほど息が荒くなっていくのを感じる。
「そういえば」
今度は何!?
「本には口淫もあったな。この状態で試すのがちょうどいいだろう。歯が当たっても破れないと確認する必要がある。」
えっそれは誰がするという……?
「口淫まではいらんのでは……?」
「言ったはずだ、口腔内にも雑菌は」
「わかった、口淫しよう、だが問題がある。」
「何だ?」
真面目な顔をして首を傾げるのはやめてくれ可愛いが過ぎるから!
「流石にオレひとりではそれはできん。かと言って女をそのためだけに連れてきてさあやれと言うのも……一応火影という立場もあってだな」
「なるほど、それもそうだな。影分身したとて自分の陰茎を口に含むのも間に一枚あるとて抵抗があるのもわかる。では……」
頼むワンチャン俺がやると言ってくれ……!
「扉間に相談するか。」
ですよね。
期待に少しだけ膨らんだ胸がしなしなと萎んでいく。
口淫……なんて実験とはいえマダラ以外の誰にもやらせたくないんぞ……。扉間頼む妙案を考えてくれ……!
「聞いてみたが、今回は手淫のみで良いらしい。出た精液が逆流して漏れ出ないかだけ確認できれば次の段階に進むと。」
ありがとう扉間、常識人扉間、ではオレは普通に出せば良いだけだな。
コスコスと扱いているとその手の上にマダラの手が載った。
「待て、その手の動き方……摩擦が気になる。あまり滑らかには動かないのか。」
「ん、そういえば……そうかもしれん。」
そんなことがわかるくらいにじっと見られていたと思うだけでも興奮するんだが?
「ただ素材はこれは捨てがたい。……ふむ? 以前柱間が出してきた植物の中にぬめりのある樹液のようなものを出すものがあっただろう。」
「……む? アロエのことか?」
「ああいうものを併用してはどうだ。そのアロエとやら、執務棟にまだあるなら持ってくる。」
「それなら"を"の倉庫の中に」
「そのまま待っていろ。」
……バタン。
もうすぐイキそうなんだが……待たないと駄目なのかこれは。というかマダラに見つめられながらで更にアロエのぬるつきを併用したらそれは……それはちょいと刺激が強過ぎる可能性が……!
いーや柱間! 我慢だ柱間! これは将来マダラと安全に納得の上でまぐわうための! 重要な研究なわけで!!
ぐぐ、と思いながら待っているとアロエの葉を一本折ってきたらしいマダラが戻ってきた。その折られた断面からとろりとしたものがこぼれてマダラの手に落ちている。
……!!
まさかマダラの手についたそれをオレの魔羅に擦り付け……!? 待て待て待てそんなことされたらそれだけでイってしまう自信あるんぞ、いやでもぬるついたマダラの手に触ってほしい……!! 待て柱間何を不埒なことを考えている! マダラは大真面目なんぞ!
「これだけあれば良いな、柱間手をどけろ。」
ああっ
マダラのぬめりに光る手がっ
オレの魔羅
……の上で止まり、とろりとその手からぬめりが落ちた。
「もう一度試してみろ。」
「お、おお……。」
現実っ! そんなに都合よく! 行きません!
しかしマダラの目の付け所はいい、確かにこの適度な量の滑りは男女でも女の愛液のように感じられそうだ。
でもそんなにまじまじと見ないでくれっていうかイクところまでそんな距離でじっくり見られるなんて……興奮しかしない!!
「……っ! ……ふー……」
ドキドキする心臓がうるさ過ぎるああついにマダラの目の前で自慰した挙句イってしまった……別の性癖が花開いてしまいそうではないかううう。
「量が多いな、扉間が柱間を被験体として名指しした理由がわかる。そして心配していた逆流も大丈夫そうだが、念のため萎えるまで逆流しないかどうか確認した方がいい。」
いやそんな見られながら萎える気がせん。
「それはオレだけが確認できればいいだろう〜マダラまで付き合ってくれんでも大丈夫ぞ〜」
笑顔で手を振るとマダラもそれもそうかと部屋の外に出て行った。
オレがその部屋を出ることができたのはたっぷり一時間後だった。
しかしながら色々なものを犠牲にしてついにそれは世の中に流通させる経路を作り量産化までこぎ着けることができた。
民達は最初は興味本位でしかなかったが、しかし扉間とマダラによる公衆衛生講演をあちこちで開催したことにより必要性を理解して里内での使用率調査では8割以上の結果を出すことができ、プロジェクトは感染症と細菌性疾患の患者数の推移を見守るだけとなった。そしてそれは扉間に任せてオレは久々に屋敷で手足を伸ばして寝転んだ。
何だか数ヶ月めちゃくちゃ頭を使ったり色々持ち込んだり調べたりと大変だったが、本題はここからである。
まずマダラがこの研究により男女のまぐわいに関してはかなりの知見を得た、これは成果。研究の副産物として将来的にマダラとまぐわえる可能性がかなり上がった。これも成果。しかしマダラはオレのことを一番親しい友で共に困難を乗り越えた仲間という認識のままである。
恋仲になった男女が性行為をするところまで知識レベルは上がったのに肝心のオレとの関係は一体どうやったらマダラの認識を変えられる……。
いや待て悲嘆するのはまだ早いぞ柱間! 恋仲の男女がそうと学んだ今ならオレがマダラと恋仲になりたいと言えばそれはつまり性行為をする仲になりたいと変換されるはずだ!
問題はいつどのようなタイミングを見計らってマダラに伝えるかだ……マダラ側にも気持ちの整理をする期間が必要になるかもしれん……だって友人だと思ってた男がまぐわいたいですと言ったところで引かれるのが通常だ。
しかしっ! オレはっ! マダラとのっ! 信頼と友情以上の熱い気持ちがあるとっ! 信じたい——!!
ガバッと起き上がる。
互いに徹夜明け……判断力は低下している……もし仮に断られたとしても徹夜で頭がおかしくなって変なことを口走ったと後から説明したらいいしもしもマダラが応じてくれたならば! 念願が! 積年の想いが叶う——!!
……こうしてはいられない、マダラの屋敷を訪ねよう。夕方だしいい頃合いだろう、酒でも持って行こう、お疲れ様会を装って二回目の告白ぞ……!!

